あのくさ2023:寒露の巻

支部長通信「あのくさ」

寒露、夜が長くなり、露が冷たく感じる頃。
夜空の月がより美しく輝く頃でもあるようです。
少し前に十五夜というのもありましたが、十五夜は旧暦の八月十五日、今日は八月の二十四日
皆様、如何お過ごしでしょうか。

時が経つのは早いもので、今年も残り3ヶ月を切ってきました。
現代の生活の中では、ゆっくりと月の出を待っている余裕は失われているのでしょうが、太陽と月の動きを観察して暦を作り出してきた人類の叡智は素晴らしいものがありますね。

今はスマートフォンが時を刻んでいると思っている若者も多いかもしれませんが、個人的には精密に時を刻む機械式アナログ時計に憧れます。
秋が徐々に深まるはずなのに、暑い夏が終わると急激に寒い日が現れたりして、日本の美しい四季の変化が少しづつ失われていると危惧されている方も多いと思います。
暦に読み込まれている季節の変化は日本人が慈しんできたものです。
その美しさを感じる機会を、是非とも大切にしていきたいですね。

慌ただしい日々が続いていますが、ふとした瞬間にそんな心の余裕を持ちながら、元気で生きて行きましょう。今日は秋晴れです。

有信会東京支部 支部長 松下和徳 令和5年10月8日 寒露

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