令和6年が明けましたが、今年は新年早々から最大震度7を記録した能登半島地震が発生し、波乱の年明けとなりました。
今も被害の全容は明らかになっていませんが、今回の大規模な地震により、200名を超える方々がお亡くなりになられており、亡くなられた方々に、またそのご家族に謹んでお悔やみを申し上げます。
また、たくさんの家屋等も崩壊している状況で、多くの方が避難所等で過ごされています。
季節は「小寒(1月6日)」、寒の入りをして、一年で最も寒い時期となっています。
この時期に寒の修行を行ったりするのですが、暖をとることも難しい避難所生活は本当に厳しい状況だと思います。
避難所で過ごされている方々にお見舞い申し上げますとともに、被災者の救援と被災地の復旧・復興支援のためにご尽力されている方々に深く敬意を表します。
ちなみに、今回記録した「震度7」は1995年1月に発生した阪神・淡路大震災ではじめて記録したのですが、今回の地震は7回目の観測となっています。
地震はいつ発生するか、非常に予測することが難しい状況ですが、このような大きな地震が、元日の日に発生したのは、まさに人知を超えたところに自然の脅威はあるのだと改めて知らされたところです。
この時期、旧暦で言えば、11月から12月に入るころです。
旧暦の時代の師走は本当に寒かったのだろうなと想像できます。
今の歴では新年、旧暦の時代とは季節と暦が少しずれた感じがありますが、日本人はこのずれも前向きにとらえて、季節に合わせた暮らしを続けてきたのではないかと思います。
今年の「あのくさ」は、太陽の動きで決まる二十四節気だけではなく、月の満ち欠けも追いかけた旧暦や、伝統的な行事も絡めた内容にしていければと思っています。
今年も、皆様には、大変お世話になりますが、よろしくお願いいたします。
有信会東京支部 支部長 松下和徳 令和6年1月15日(旧暦:師走5日)小寒の巻