あのくさ2024:芒種の巻

支部長通信「あのくさ」

稲や麦など、穂をつける作物の種を蒔く季節を迎えています。

近所に田んぼがあれば、稲が育ち始めている風景がみられると思います。

当たり前にも見えますが、なぜか懐かしさを感じてしまうことがありますよね。

私の実家にも少しだけ田んぼがあって、小さい頃は田植えをしたことがあります。

開発されて住宅地になった今では、そんな田園風景はありませんが、日本の原風景に触れる機会があったのは、幸せなことだと思います。

私たちの日常は、毎日同じように見えても、常に変化しています。

人はどこまでこの変化のスピードについていけるのでしょうか。

いよいよ梅雨入りが間近に迫るこの時期、雨に濡れる紫陽花にも味わいがあります。

紫陽花は日本の固有種だそうで、万葉集に詠まれるほど、古くから親しまれていました。

梅雨の雨をうっとおしいと思うだけではなく、日本古来の緩やかな時間の流れを感じながら、豊かな時間を過ごしてみる季節かもしれません。

有信会東京支部 支部長 松下和徳 令和6年6月17日(旧暦:皐月12日) 芒種の巻

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