あのくさ2024:立秋の巻

支部長通信「あのくさ」

8月7日立秋。

「秋が立つ」日本的な美しさを感じる言葉ですよね。

まだまだ暑さが残りますが、ちょうどお盆を迎えて、夏の盛りを感じつつ、お盆が過ぎると、少し、祭りの後のような寂しさにも襲われて、秋の始まりを感じる時期ですが、皆様、如何お過ごしでしょうか。

今年は終戦から79年目という8月15日、終戦記念日を迎えました。

戦争を経験した人は、ほぼ80歳を超える時代ですから、随分前のことの様にも思えますが、私が生まれた頃を思い起こすと、まだ、終戦から15年ほどしか経っていませんでしたので、戦争を経験していない私にとっても、そう昔のことではないのかもしれません。

幼い頃、街中に残る瓦礫を見ながら育った訳ではありませんが、私が生まれ育った村には戦時中の飛行場を接収した米軍キャンプがありました。

有刺鉄線で囲われ、自動小銃を構えた米兵に警備されていて、近づけません。

周辺には白くペンキで塗られた米軍ハウスもありましたが、私が小学校を卒業する頃には、返還されて公園になりました。

しかし、今でも首都圏には横田や厚木の基地は残っていますし、沖縄には多くの米軍基地が残されていて、返還される見通しも立っていません。

そう考えると、終戦から79年とはいえ、まだ戦後は終わっていないのです。

マスコミでは、戦争の悲惨さを思い起こさせる報道が続く時期です。

それは、もちろん大切なことではありますが、そこに留まらず、日本という国を想い、どうやって戦後を終わらせるのかを考える季節でもある気がします。

本日、非常に強い台風7号が関東に接近しています。

風速45m/S、瞬間風速60m/Sの暴風域ですから、厳重警戒でお過ごしください。

有信会東京支部 支部長 松下和徳 令和6年8月16日(旧暦 文月十三日)立秋の巻

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