あのくさ2024:白露の巻

支部長通信「あのくさ」

9月7日白露、暦の上では、夜中に大気が冷えて草花に朝露が宿り始める頃とはなっています。

ただ、今年はまだまだ夏が居座って、この「あのくさ」を取り掛かかった時点で実は彼岸の入りしているのですが、季節はまだまだ夏の装い。

観測史上最も遅い真夏日を記録したりしていますが、皆さま、如何お過ごしでしょうか。

今年は、9月17日が旧暦の8月15日にあたり「中秋の名月」と言われる満月が観られる日ですが、この季節は特に月が美しく見えることから、この名が付けられたということです。

この日の夜、東京の空に満月が見えたかどうか確認していないのですが、果たして「中秋」といえるかどうか疑問が残る今年の暑さの中、この季節の月が特に美しく観られたのでしょうか。

暦の上ではという言葉がますます強く意識される時代になってきましたね。

ところで、暦を見ると、日本人は、特に月にまつわる話がたくさん出てきます。

月が出る時間によって、「居待ち月」や「寝待ち月」といった、月が昇るのが待ち遠しいといった気持ちの表現も見られて、なんだかゆったりした時間の流れが感じられて素敵ですね。

皆さま、毎日の仕事に追われて、夜空を見上げる余裕も失いかけているかもしれませんが、たまにはちょっと夜空を見上げてみませんか。

街の明かりに少し邪魔されて、星はあんまり見えませんが、それでも月は輝いています。

月見をしながら団子をいただく様な、心のゆとりを持って、生きて行きたいですね。

有信会東京支部 支部長 松下和徳 令和6年9月22日(旧暦葉月二十日)白露の巻

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